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歌の練習 [ミラノ]

初めてひとり暮らしを始めた住まいは1F。
建物の大きな玄関があり、左が私の住まいだけ、反対側にもう1件あるだけでした。
歌を練習するのに隣には迷惑はかからないことになります。

早速引っ越したその日に2階の住人さんに挨拶に行きました。
歌を練習する以上ひとまず挨拶をしておいたほうがよいと思ったのです。
居間の上と寝室の上は違う家族だったので2件でした。
日本ではお菓子とか持って行くんでしょうけど、何を持って行ってものやらわからないので、取り敢えず赤ワインを用意しました。

居間の上のおばさんは、私の顔を見るなり、
「あんたも歌うの?」と言われました。(私の前の住人も歌を勉強していたんです)
「そうです」と返事をすると、
「Mamma mia! なんてこと!」と言われてワインも受け取ってもらえませんでした^^;
寝室の上のおばさんは、感じがよい方でワインも受け取ってもらったのですが、すぐ後ろに大きなワインセラーがあって冷や汗ものでした。

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ミラノでは音を出していい時間帯というのがあって、午前は10時から12時まで、午後は16時から19時まででした。
歌の勉強の他にピアノの勉強もあったので、午前1時間半、午後1時間半くらい練習していました。
歌の練習では発声練習に引き続きオペラのアリア(独唱)を練習するんですが、アリアにはつきものの、”アクート”(アリアの中でも見場であり歌手の力量が問わえるもので、高音でのロングトーンが主)があって、その部分を歌っていると(高音のロングトーンをのばしていると)上のおばさんが、杖のようなものでゴンゴン、ゴンゴンと叩くんです。。。
それがとてもストレスになって暫くはアクートなしで歌っていました。

イタリア人は皆オペラが好きなんだろう(オペラ発祥の地だし)と思っていた私の間違いでしたね。
あまりに酷く嫌がらせをされるので、寝室で歌ったり、キッチンで歌ったりしていました^^;
おばさんが買い物に出ると思いっきり歌ってましたけどね^^



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ミラノの乗り物 [ミラノ]

ミラノでの移動は地下鉄、トロリーバス(道路上に張られた架線から電気を取って走るバス)、路面電車、普通のバスなんですが、日本のように距離で幾ら支払うというものではなく、切符を予め買い90分は乗り放題というものです。ミラノはそれほど大きくはない街なので、90分もあれば乗り物を乗り継いでも結構どこへでも行けてしまいます。

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路面電車

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Filo bus(トロリーバス)

Tabacchi(タバコ屋という意味ですが、タバコ以外に雑誌、切符、絵葉書、地図などいろいろ売ってます)などで切符を買い、バスや電車だったら乗車してから中にある検札機に切符を入れて刻印し、地下鉄では日本と同じように入り口に切符を入れて入ります。

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検札機

でも車掌さんが確認するわけではなく、実際には切符を持たずに無賃乗車ということも可能になるわけです。
時々検察官が不意に入ってきて抜き打ち検査をするんですけどね。
路面電車やトロリーバスには3つくらいのドアがあるんですが、3人分かれて入ってきて「Biglietto, prego! (切符をお願いします)」と言われます。
結構驚きますね。検察の間はバスは扉を閉めきって外には逃げられないようにしているので、袋のねずみです^^;
皆さんきちんと検札機で刻印していますが、時々外国人で切符を持たずに乗車してしまう人がいたりします。



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オペラを観た後に [ミラノ]

昨日はオペラ初日の様子を書きましたが、2日目からは価格も平常になり、私がよく見ていた天井桟敷の1列目では5000円くらいだったと思います。
立ち見は当日200人まで入れるのですが、当時1500円くらいでした。
平土間席でウン万円でしたから、学生の身では嬉しい限りです。

オペラが始まるのは20時。
イタリアの夕食はだいたい20時なんですが、オペラ自体が3時間、4時間かかるのもありますし、休憩時間が30分ほどで、20時に始まっても終演は0時前後になってしまいます。
立ち見だと疲れますね~。。
一応席はあるんですが、座っているとほぼ見えませんし、疲れた時とか休憩時間に座ったりしていました。
でも200席あるわけではなく、やはり早めに並んで席を確保するのが立ち見の場合必須ですね。
大好きな演目だと3,4時間もあっという間でしたが、イタリアオペラ以外のものであまり知られてないものだとやはり倍疲れます。。

オペラが少し早めに終わると地下鉄で帰宅したりもしていましたが、何しろ若い女性が一人というのはなかなか物騒です。
自宅の近くに住んでいる音楽仲間と知り合ってからは、相乗りしてタクシーで帰宅していました。

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聞く所によると、建物の門を入るまでは緊張しているように。。と。
後ろから付けられて。。ということもままあるそうなので。
タクシーの運転手さんも心得ているのか、私が門をあけて中に入るまでは見届けてくれました。
タクシーの運転手さんに限らず、イタリア人男性は女性にとても優しいです☆



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ミラノでの思い出(ミラノスカラ座) [ミラノ]

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ミラノのスカラ座で上演されるオペラ鑑賞は夢のようで、ミラノ守護聖人(S.Ambrogio サンタンブロージョ)の祭日12月7日から開幕されるオペラは欠かさずに観に行っていました。

開幕日の12月7日のチケットは仰天するくらいの値段になり、平土間席で30万円!真ん中くらいの価格で10万円ほどします。政治家、各界の著名人やセレブ達がここぞとばかりに豪華絢爛に盛装して集まってきます。
私達学生は勿論2日目以降に行くことになります。

もっぱら天井桟敷の1列目を買っていました。
スカラ座は馬蹄形の劇場で(ヨーロッパの古い劇場はみなこの形です)、平土間席プラス1階から4階まで バルコニー状態のボックス席、その上に2階分の天井桟敷でできています。

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ボックス席

馬蹄形ですので、平土間席、1~4階の真ん中寄りボックス席はバッチリ見えますが、端になるにつれて見えない所もでてきたり、更にボックス席は6人入れるので、後ろに座ると(値段も低くなります)立ってみるしかありません^^;

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天井桟敷

なので天井桟敷の席というのは、オーケストラや声が上に飛んで来るのしバッチリと楽しめるのです♪
当時発売日を待って、真ん中寄りの一番良い席を取ろうと並ぶわけですが。。。
これがとても大変でした。
あまり知られていないようなオペラだと苦労はないのですが、ヴェルディのLa Traviata(椿姫)やIl Trovatore(吟遊詩人)などが公演されるとなると、発売日から長蛇の列になり、番号札をもらって何度も何度も点呼に行くわけです。多かった時で4度もあり、夜中の0時もありましたよ^^;
帰宅できなくなるので、徒歩圏に住む友人の家に泊めてもらったりしたこともあります。

一番苦い思い出は、大好きなミレッラ・フレーニ(ソプラノ)がLa Bohemeに出演することになり、友人とチケットを取るべく並びに行ったのですが、すでに立ち見しかなく、200人のポストに並びました。
数々の点呼をこなし、開演前の最終点呼で、私は201番と判明。。。。
友達は200番だったので入れたのでした。
これほどガッカリしたことはありません。(後に別の劇場で観れたのですけどね。サインも頂きました☆)
今思えば皆いい思い出です☆



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